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元ネタにしたのは2000年代前後の間に起きた「スーパーフリー事件」「全裸のヒロインが女性の敵(レイプ魔)から“性の防波堤”となり、女性を救う」というコンセプトだったので取り上げて見たんだが、調べれば調べるほどヤバかった(酷いものでした)事件のことを書く前に、先ずはスーパーフリーという組織について1、スーパーフリーとは?早稲田大学のイベント系サークル1)イベント系サークルとは大学生が遊び(飲み会やナンパなど)を目的に結成するサークルテニスサークルがその典型例に当たり、テニスという名目であるが、実態はテニスそっちのけで大学に入学した女子学生を勧誘を名目にナンパし、彼女らと飲み会やディスコで遊び、夏はテニス、冬はスキーと、合宿と称して実は旅行してるだけという別名「ナンパ系サークル」それがバブル全盛期になるとカネ余りの企業と手を組んで、企業の金でディスコを貸切ったりイベントを催すなど、学生起業化していったこの少し前の70年代にはこうしたイベント系サークルは他の大学(特に女子大)の女学生もナンパのターゲットにするようになり、大学の垣根を超えた交流をするようになった一大学に籍を置くものの、メンバーに他の大学の学生が参加するサークルを、「インカレ(インターカレッジ)サークル」と呼ばれるようになったこの「イベント系サークル」と「インカレ」は重要なキーワードとなるので覚えといてほしい2)イベント系サークル「スーパーフリー」イベント系サークル「スーパーフリー」は元々は1982(昭和57)年に設立された当時でも老舗のイベント系サークルだったが、その頃はまだ“輪姦”は行っておらず(当然だが)、和田が入会するまでは新歓以外の活動はほとんどやってない開店休業状態だった(という)2、和田真一郎和田が逮捕されたのは2003(平成15)年6月19日先の同年5月18日、東京都港区六本木共同ビル(通称;ロアビル)にある居酒屋で二次会の後、当時20歳の女子大生を含む5人を輪姦したことが発覚したことがきっかけによるものだったこの時、この女子大生の“勇気ある行動”が無ければ悲劇はもっと拡大していたし、明治大学サイドキックス(後述)のように闇から闇に葬らずに済んだ1)和田真一郎という男この事件は当時大々的に報じられることになったが、事件の主犯格とされた和田真一郎は当時28歳だが、早稲田大学2年生という事実だけが報じられ、違和感を覚えたものであるだって、「28歳で2年って、8年も浪人(生活)してたんかよ(笑)」と思ってた彼の経歴を調べてみると、学歴だけでは、1993(平成5年)3月東京都立三鷹高校卒業1993(平成5年)4月中央大学経済学部入学1994(平成6年)4月早稲田大学政治経済学部入学2000(平成12)年3月授業料未納で除籍2002(平成14)年4月早稲田大学第二文学部入学2003(平成15)年4月早稲田大学第二文学部退学処分となっている2)スーフリがヤリサーになった理由(ワケ)和田とメンバーが輪姦をヤリ始めたのは1998(平成10)年4月からとされているが、和田やメンバー幹部はそれ以前から明治大学サイドキックスが催す輪姦パーティーで輪姦を行っていた(とされる)この時、和田の所謂“ケツ持ち(指南役であり黒幕)”とされたのが明治大学サイドキックスの代表だった工藤明生(くどう きお;関東連合元幹部工藤明男(本名;柴田大輔)とは別人。但し、スーフリと関東連合は繋がりがあるとされ、被害者への説得(脅し)の材料として「俺達にはやくざがついている」という常套句の中には関東連合も含まれていた(とされる)3)誕生!インカレサークル「スーパーフリー」元々工藤とはヴェルファーレのバイト仲間だった和田が工藤に、「ヴェルファーレを貸してほしい」と持ちかけ、提示金額200万を50万上乗せした金を渡し、イベントは500人以上を集める大盛況に終わり、和田と工藤、スーフリとサイドキックスの繋がりは強くなっていった(とされる)金が集まる所に人が集まると言うように、先ず寄ってきたのは早稲田明治以外の大学生(東京・慶応・学習院など)これによりスーフリはインカレサークルとして活躍していくことになるが、逮捕者を見てみると、和田真一郎(元早稲田大学第二文学部2年 懲役14年沼崎敏行(元早稲田大学政治経済学部3年 懲役2年10ケ月小林潤一郎(元早稲田大学教育学部4年 懲役10年小林大輔(元学習院大学経済学部1年 懲役6年藤村翔(元日本大学法学部3年 懲役6年岸本英之(慶応義塾大学商学部卒、卒業後もスーパーフリー求人部門を「株式会社ジョブマガ」として独立・起業し、スーパーフリーの活動に加担 懲役7年6ケ月若松直樹(早稲田大学理工学部卒 懲役2年6ケ月宇田篤史(元明治大学 懲役2年10ケ月小泉創一郎(元産業能率大学 懲役2年8ケ月吉野豪洋(元法政大学3年 懲役2年6ケ月吉村直(元慶応義塾大学経済学部1年 懲役2年4ケ月高山知幸(元東京大学農学部3年 懲役2年6ケ月関本隆浩(元東京電機大学工学部 懲役2年4ケ月関本雄貴(自称放送大学生 懲役2年8ケ月他に事件に直接関わっていながら逮捕を免れたメンバー(一部)品川善次郎(明治大学卒後、プルデンシャル生命保険、事件後解雇村石武彦(早稲田大学卒後、新光証券札幌支店、同屋宜和宏(早稲田大学卒後、大和証券、同桜井勝則(早稲田大学卒後、リーマンブラザース、同スーフリ一の“鬼畜”と言われ、泣き叫ぶ小中学生を強姦した写真を自身のHPに記載した変態2ちゃんねる界隈でスーフリの“S”と呼ばれるのはこの人通称「ジャンボ」と呼ばれ、195cmの巨漢でもある田浪将和(早稲田大学卒後、リーマンブラザース、同米澤将志(東京大学経済学部卒後、情報堂などがいるがこれもほんの一部に過ぎないまた、スーフリの後見人的存在であった工藤明生も、明治大学卒業は電通に就職したが、事件発覚後、解雇されている3,レイプ事件という特異性事件の概要についてはうぃきやつべなのでも解説されているので詳しいことは省くが、被害人数は数百人(一説では400人以上)、和田自身がレイプした女性の数だけでも2~300人は下らないと言われているのに対し、発覚した事件は僅かに30件、更に起訴に至ったのは僅か3件のみに終わったこれは告訴した女性はたった30人しかいなかったからであるが、被害者の多くが泣き寝入りしたり、事件を苦に自殺したことも大きいレイプは刑法177条「わいせつ、強制性交等及び重婚の罪」で刑罰が定められていますが、事件当時は「起訴するには(刑事)告訴が必要な“親告罪”でした現在では2017年の法改正により非親告罪となり5年以上20年以下の有期刑となっていますが、当時はまだ親告罪だった時代告訴したことで、「レイプされた事実が明るみ」になることで、周囲から“恥”と見られる風潮更に、法廷で証言しなければならず、被告人側の弁護士からはセクハラなんて生易しいほどの酷い質問を受けて更なる精神的苦痛と性被害に遭うという所謂“セカンド・レイプ”が横行していました“告訴できない女性”の背景にはそういうものが潜んでいたのですそして、そういう風潮を産んでいるのも我々であるということも忘れてはならない4、事件に対する違和感甚大なレイプ被害者を多く産んだスーフリですが、表向きは巨大イベントを開催・運営する学生企業の側面もありました事件発覚直前の和田の年収は1000万円を超えるといわれていますが、彼らの活動の資金源となっていたのは、電通をはじめとする大企業、そしてTBSを代表するマスコミでしたですが、事件発覚後、それらの企業の名前は一切出てきることはありませんでした電通と言えば前述した工藤明生の就職先であり、多くのスーフリーOBが就職しています(事件後全員解雇処分またTBSは前述した桜井勝則や米澤将志(「学校へ行こう」)などスーフリ幹部をTV出演させるなど、スーフリの広告塔的役割を果たしていたTBSといえば、坂本堤弁護士がオウムを批判するインタビュー映像を放映前にオウム側にリークし、それが「坂本弁護士一家殺害事件」の発端となったオウム側にリークした張本人こそ現在、立憲民主党参議院議員杉尾秀哉である5、女の敵は女!?スーフリ事件を語る上で外せないのが、「ギャルズ」と呼ばれる女性スタッフの存在である彼女らの主な役割は、1,男性スタッフがイベントチケットを売りさばくためのアシスタント2,輪姦女性の紹介とほう助自身(ギャルズ)が見つけた女性をイベント等に連れてこさせ、(輪姦目的の)スーフリ幹部に引き合わせ、輪姦対象の女性とそうでない女性を離し、輪姦の手助けをする3,宥め役輪姦された女性が警察に訴えさせないための(輪姦されたという)事実の隠蔽と口封じスーフリの女性スタッフは50~60人いたといわれているが、元は輪姦の被害者たちであるが、「自分が輪姦されたくない」という恐怖心を利用され、金銭の報酬や将来(ギャルズの中には局アナやタレントに転身した者もいた)を餌に加害者側に転んだ彼女たちの中からは逮捕者が一人も出ていないその理由の筆頭に挙げられるのは、「彼女たちも被害者である」ことそして、「ストックホルム症候群」の状態にあったと推察される1)ストックホルム症候群とは?誘拐や監禁などの犯罪による拘束下にある被害者が、加害者との時間や空間を共有することによって、加害者に好意(恋愛感情)や共感、信頼や結束の感情まで抱くようになる現象のことをいい、1973年8月23日~28日、スウェーデン・ストックホルムで起きた銀行強盗事件(ノルマルム広場強盗事件)が元となっている日本でも1970(昭和45)年3月31日に起きた「よど号ハイジャック事件」1979(昭和54)年1月26日~28日、梅川昭美(うめかわ あきよし)による「三菱銀行人質事件」でも人質がストックホルム症候群に罹ったことが認定され、「よど号」では、犯人との感情の共有(「一緒にがんばろー」みたいな)や、「三菱銀行」では、人質が犯人側に協力(警察への妨害行為)などが確認されているが、それでも人質が“共犯”として扱われることはなく、罪に問われることはなかった特に「三菱銀行」の場合、梅川は行内で人質になった行員を恐怖と暴力で支配しており、それによりストックホルム症候群が発症したとされるが、梅川がストックホルム症候群の存在を知っていたのかは現時点では知る由もないこのように、和田たちも被害者側であったはずの女の子たちを恐怖と金で支配し、加害者側に引きずり込んで悪事の片棒を担がせたとすれば卑劣極まりない行為である(これも一種の“セカンド・レイプ”だよな2)ギャルズ先述したギャルズ(スーフリの女性スタッフ)は50~60名はいたとされるが、その中でも積極的に加担していたのは、塚原綾香(2002年度ミス学習院、スーフリの広告塔として積極的にメディアに露出していたが事件発覚後は行方不明小湟祐子(学習院大学1年蜂矢真代(恵泉女子大1年谷浦ありさ(神戸女子学院大学今村貴絵(慶応義塾大学2年東紗千子(慶応義塾大学3年藤村伊勢(慶応義塾大学2年妹尾愛美(神戸女子学院大学1年長谷部茜(青山学院大学1年野々村あす美(愛知学院大学1年亀井京子(聖心女子大学、テレビ東京アナウンサーを経て、現在はフリー彼女たちもスーフリに輪姦された被害者であるということも事実であるその点が考慮されて彼女たちの間から逮捕者は一人も出ることはなかったしかし、だからといって彼女たちに罪が無いかと言えばそうではない彼女たちの所業(輪姦ほう助及びその隠蔽に積極的に関わったこと)は決して許されるものではないし、逮捕はされなかったが、彼女たちも“立派な犯罪者”である6、スーフリの系譜?スーパーフリー事件後も学生によるレイプ事件は後を絶ちません1)帝京大学ラグビー部レイプ事件1997(平成9)年11月13日帝京大学ラグビー部部員数名によるカラオケボックスで起きた輪姦事件逮捕者は8名スーパーフリーが輪姦を始める1年も前の事件である2)京都大学アメフト部レイプ事件2005(平成17)年12月23日京都大学アメリカンフットボール部(通称;京都大学ギャングスターズ)の男子部員3名と女子学生2名が「鍋パーティー」を催し、酔った女子学生2名を男子部員3名で輪姦した事件この事件では「集団準強姦罪」が適用されたが、この法律はスーパーフリー事件を教訓に制定された(現在は廃止)3)クライス事件2014(平成26)年6月20日旧新宿コマ劇場前で10名以上の女性が昏睡状態で発見される女性たちの正体は、日本女子大学テニスサークル「クライス」のメンバーだが、警察は、「事件性無し」の判断で終結しかし、一緒にいたのはあの明治大学サイドキックスである集団輪姦事件に発展してもおかしくない状況だった4)慶応義塾大学広告学研究会レイプ事件2016(平成28)年9月2日慶応義塾大学広告学研究会が運営する葉山町の海の家の合宿所で所属する男子学生5名が手伝いに来た(来させられた)女子学生1名を輪姦した事件特に明治大学・慶応大学の学生はスーフリのレイプ事件に深く関わっていながら逮捕を免れた学生が多数いて、それ(輪姦)が脈々と受け継がれているという「悪しき伝統」が今でも生きていても不思議ではない