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今回は、主人公(〇1、1〇歳)が軽自動車を運転して母娘と海に行くという話だが、実は今(2022年)からちょうど70年前の1952(昭和27)年、「軽自動車運転免許」というものが新設されていたのです現在ではとっくに廃止されていて、俺がそれを知ったのは就職して年配の社員さんに思い出話の中に出てきたのが最初でしたということで今回は、「軽自動車の誕生とその後」とそれに伴う「軽自動車運転免許の誕生と終焉」について少し触れたい1、軽自動車の誕生とその変遷1)軽自動車の誕生軽自動車の規格が登場するのは今から73年前の1949(昭和24)年1949年7月に改定された“運輸省(現;国土交通省)令第36号「車両規則」第3条第2項”に初めて「軽自動車」という区分が初めて登場します当時の規格は、排気量4サイクル車で150cc以下、 2サイクル車は100cc以下、全長2,800mm、全幅1,000mm、全高2,000mm以内翌1950(昭和25)年7月、4サイクル車で300cc以下、 2サイクル車は200cc以下、全長3,000mm、全幅1,300mm、全高2,000mm以内に改定されましたが、残念ながらこの規格で市販化された軽自動車は存在しませんでした2)排気量拡大更に翌1951(昭和26)年8月、4サイクル車で360cc以下、 2サイクル車は240cc以下に改定その3年後の1954(昭和29)年10月には4サイクル、2サイクル共に360cc以下へと改定されると大手自動車メーカーもようやくこの市場に参入を始めますしかし、限られた規格の中での市販化(量産化)は各メーカー共に困難を極めましたが、その中で、翌1955(昭和30)年7月、日本で初めての4人乗り4輪軽自動車となったのが「スズキ・スズライト」でした(販売開始は翌8月から)このスズライトの成功こそが当時二輪メーカーだったスズキが日本を代表する自動車メーカーとなった礎になったのは言うまでもありません更に3年後の1958(昭和33)年3月、今でも“テントウムシ”の愛称で知られるスバル360が誕生その後も排気量拡大による性能向上、規格拡大による居住性の向上と発展を続け、軽自動車は“国民の足”として定着していくことになりました3)軽自動車運転免許軽自動車規格改定が進む中誕生したのが軽自動車運転免許でした1952(昭和27)年、道路運送車両法の改定により軽自動車の区分が誕生それに伴い軽自動車運転免許が新設されましたこの運転免許は軽規格の車両のみ運転が許可された限定免許でしたそして、この免許の最大の特徴は取得可能年齢が、「満16歳以上から」となっていることですしかし残念ながら1968(昭和43)年9月、軽自動車運転免許廃止軽自動車運転免許は普通自動車免許と統合されることになり、僅か16年の生涯に幕を閉じることになったのです今から54年も昔のことです現在、30年に亘る国民の所得停滞の影響もあり、たとえ車の免許が持てても老若男女問わず、「軽しか運転したことがない(軽自動車しか買えない)」という国民が増えました一方では、最近は(車の)免許を持ってないという若者も増えているようです普通自動車免許所得のために必要な教習所費用は現在は30万円前後免許費用高騰と若者の可処分所得の低下も一因と考えられます軽だったらその費用は20万前後に圧縮されるはず軽の免許を取って軽自動車を買うこうすれば若者の車離れに歯止めをかけられるのではないでしょうか?「軽自動車運転免許を復活されればいいのに」というのが私の長年の持論であります異論はあると思いますが・・・