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大「軽巡棲鬼殿。貴官を皇帝直属艦隊・提督補佐代理見習いに任ず。御名御璽…以上です。なにぶん急な話で大変だとは思いますが、なるべく前向きに無理のない範囲で出来るかぎり奮励努力して下さい」軽「…え?えっ?えええ~っ!?(顔面蒼白)」明「まあ、提督代理といっても、提督室の椅子にふんぞり返って、稟議書に決裁印を押すだけの簡単なお仕事だからさ?なにしろ、あの提督に務まってたんだから、チワワ並みの脳ミソがあれば誰にでも務まりますって♡」軽「いや、その、あのですね!確かに、限定海域攻略作戦が発動して、はや十日。提督さんはちっとも戻ってこないし、頼みの綱の秘書艦も、非常事態宣言やら輸入ワクチンの手配やらオリンピック再延期の折衝やら、皇帝陛下としての本業でてんてこ舞いで、しばらくコッチに来られないのは知ってますけど…それにしたって!どうしてあたしに!そんな提督代理なんて、とんでもない白羽の矢が!?」大「説明するとやや長くなりますが…秘書艦からの連絡によりますと、提督は連休中、エジプトの名所旧跡を巡り、中央アフリカのジャングルで迷子になったのち、現在はパリに滞在中とのことで、帰国はもう少し先になるであろう、と。本来であれば、フランス現地に飛んで速やかに提督を拉致…いえ保護して、鎮守府までお連れするのが最善なのですが、我が艦隊のフランス艦はいずれも、フランス本国に一歩でも足を踏み入れたが最後、数百件に及ぶ未成年者への性的犯罪容疑で身柄を拘束すると、フランス治安当局からきつく通達されておりまして…」軽「あ~。そりゃまあ、仕方ないですよね。あの二人ですもんね。(諦め)だけど、なんだって提督さん、限定海域攻略作戦前の忙しい時期に、エジプト行ってジャングル行ってフランス行ってなんて…そんな、世界を股にかけた無謀なマネを?」大「任務娘から数えて八年、提督のお側でお仕えしておりますが…提督の行動を理解しようとするだけ、無駄です。アレは、ああいう生き物だと思って諦める他ありません。別の言い方をすれば、無限の愛をもって抱擁するしかないのです。『ああ、この人は、私が付いてなきゃダメなんだ♡』という感慨は、ある意味、女の本懐ですので♡(キラキラ♡)」軽「あっ、はい…どうぞお幸せに(ドン引き)」大「実際問題として、提督がご不在であろうと、実務はむしろスムーズにはかどります。提督の実務処理能力は…なんというかその、あらゆる意味で壊滅的ですから。けれど、艦隊も組織である以上『責任者』の存在は必要不可欠なのです」明「つまり、ぶっちゃけ、いざというとき『詰め腹切らす人間』のコトね?」大「幸い、軽巡棲鬼さんは、秘書艦代理として実に有能な働きぶりを示し、その優しくほがらかで面倒見の良い人柄は、駆逐艦や海防艦のおチビちゃんたちからも慕われております。けれど、さすがに秘書艦代理の立場で艦隊の指揮権は預けられないので、非常の措置として、臨時に提督補佐代理見習いの任に就いていただくこととなりました。これは秘書艦の発議により、御前会議で大帝陛下のご裁可もいただいている案件であり、帝国海軍省から正式に下された辞令です」明「まあ、早い話が『逃げ道は無いぞ?』ってコトよ。どうせ限定海域攻略作戦の本番は、後段作戦が始まって友軍艦隊がやって来てからなんだからさ?提督と秘書艦が来るまでは、威力偵察でも通商破壊でもナンでもして、なんとか現場で時間稼ぎしてればイイのよ♡」軽「はあ。まあ、文句言ったって無駄ですよね。わっかりました!この艦隊みんなの命、あたしがお預かりしますっ!!ただ、その、なるべく早く提督さん連れてきて下さいよね?無理っぽかったら、せめて秘書艦だけでもっ!?…ってか、ぶっちゃけ提督さんとかどーでもいいから、救いの女神の秘書艦をっ!!(切実)」明「あ、うん。リっちゃんやコマちゃんよりはいくぶんマシな、現地コーディネーターに依頼しといたからさ。おっつけ提督も、フランスからさっさと帰国してくるんじゃないの?(楽観)」