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夢の有明まんが祭り

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    2021 / 05 / 05
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黒「ココって…人っ子一人いないと、ただただ無駄にだだっ広いだけよねえ。なんか『つわものどもがゆめのあと』って感じだわ。あ~あ、本当なら今頃、有明まんが祭りの真っ最中で、特殊性癖を持て余したオタクたちが目を輝かせながら大好きな薄い本を一生懸命買いあさる勇姿が拝めたはずなのに…」白「仕方がないでしょう?感染拡大防止のため、緊急事態宣言の発令で有明まんが祭りはまたもや延期。こんな土壇場のタイミングで、他に借主なんか現れるワケないんだから、ココも三日間はもぬけの空よ」黒「まあ、知事の『緊急事態宣言を受け、催事は無観客でのみにしてほしい』っていう要請も、為政者としてはすっごく分かるけどね。あえて開催!とか大英断したところで、死人が出ればただの暴挙。あたしも皇帝陛下として、不本意とはいえ首を刎ねなきゃならなくなる…まったくもう!延期、延期、また延期。いっそ中止してくれたほうが、どれだけ諦めがつくことか」白「大丈夫よ。延期は延期、中止じゃないわ。たかがウィルスごときに、まんが祭りをつぶされてたまるもんですか!?オリンピックもそう、隅田川の花火大会もそう、夢は受け継がれていくもの!決して消えたりなんかしないわ!!」黒「…お姉ちゃんてさ、昔から変なトコで諦め悪いよね?往生際が悪いというか?」白「だって、諦めちゃったら、そこでゲームセットだもの。だけど諦めないかぎり、いつまでだって大逆転劇の途中なのよ?『見てろよー!次こそ勝ってやるからなーっ!?』ってね♡」黒「う~ん。それ、どう聞いてもやられ役の捨て台詞だけどな~?」白「なによ、失礼しちゃう!お姉ちゃんにはね、諦めようにも諦めきれない理由があるのっ!お姉ちゃんの大好きな作家さん、すっごく素敵なおねショタ描いてくれてるクセに『まんが祭りで一人一人に本を手渡すのが本来の同人活動』とか言っちゃって、通販も書店委託もダウンロード販売も一切ナシ!SNSでも、アップしてる記事は手作り晩ごはんと飼ってる猫の写真だけ!こんな作家さん好きになっちゃったら、まんが祭りに直接お忍びでこっそり行幸するしかないじゃないっ!?(早口)」黒「うわ~。実の姉が筋金入りのオタクだったってカミングアウトされると、けっこうクるモンがあるわ~」白「そういうあなたこそ、どうなのよ?彼と付き合うまで、ろくすっぽエロマンガも読んだことなかったクセに?」黒「あ~。最初はねえ、艦隊の警備任務の一環で、ザーメン補給拠点ぐらいにしか思ってなかったんだけど…秋雲や夕張に、面白いサークルとか教えてもらって『プロじゃないのにこんなに面白い作品を描ける人がいるんだ!?』って、それからはもう夢中になっちゃったからな~。さすがにまだ読み専で、描くほうはぜんぜんなんだけど」白「ああ、うん、そうよねえ。ノンケの子を沼に引きずり込むのも、先輩オタクの大事な務めだものねえ。まあ、イイんじゃないの?少なくとも、ゲームやアニメやマンガなら、彼との共通話題にもなるんだし…って、あら?そういえば、まんが祭りと連休がかぶってるスケジュールなのに、やけにすんなり海外渡航を許したわよね?いつもなら『せっかく連休なのに一緒じゃないの!?』とか、てっきりゴネて暴れると思ったんだけど?」黒「あ~。いや、それはその…アイツちょっと、ラムのやつに連れられて、エジプトくんだりまで行ってんのよ。なんかアルちゃんもいっしょで、帰り道にはフランスにも寄ってくるとか言ってたから、現地でレオンちゃんとも落ち合うんだろうし。まあ、たまには、そーゆー羽の伸ばし方もイイんじゃないの?とりあえずあっちの親御さんたちにも、大事な娘さんをズコバコ犯しまくってるワケだし、ひとまず顔出して挨拶くらいしとかないとマズいでしょ?いや~、浮気者の亭主(予定)を持つと嫁(予定)は大変だわ~(汗)」白「ふ~ん…で、本音は?」黒「…うっ!いや、その、なんていうか…あ!あたしだって!たまにはアイツの見てないとこで思う存分!やおい本買いあさってハアハアしたかったのよっ!!鬼畜メガネ攻X純情リーマン受のボイスドラマ聞いてウハウハしたり!半ズボン日焼けショタ抱き枕抱きしめてゴロゴロしたりっ!!(魂の叫び)」白「あ~。さすがにちょっと、彼には見せられない…というか、絶対見てもらいたくない光景よねえ、女として。でも、ホモは夢見る乙女のたしなみだというのに、彼って、たいていの特殊性癖には寛容なクセして、なぜか私たちがホモ本やホモゲーでハアハア盛り上がっていると、遠巻きにドン引きしてるのよねえ?自分だって、ヒデ坊ちゃんとは、あんなに激しくケツ穴ホモ交尾してるクセに?(陛下は訝しんだ)」黒「そうだよねっ!お姉ちゃんもそう思うよねっ!?あたしたち、間違ってなんかいないよねっ!!(激しく同意)」