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おいでませエジプト

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    2021 / 04 / 29
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ラ「ねえねえ、せっかくの連休だし、ちょっと足を延ばして名所旧跡巡りしてみない?手作りお弁当も作るからさ♡」・・・・・・・・・・・・・・・…などとラムちゃんに言われて、つい鎌倉か京都あたりだと思って気軽にOKしたら…ココどこーっ!?(いつもの)ラ「どこって、王家の谷に決まってるじゃない?エジプト王朝五千年に及ぶ悠久の歴史が眠る地よ。まさか、名所旧跡の看板に偽りアリだとでも言うの?」いやいやいや!ただ、できれば、世界遺産クラスの遺跡を…名所旧跡の一言で済まさないでほしいなー?(汗)ラ「せっかくだから一度くらい、私の母国エジプトを…母なるナイルが育んだ、五千年の歴史に彩られた愛する祖国を、じかに彼氏さんの目で見て、耳で聞いて、肌で触れて欲しかったのよ。もしかしたらいずれは、ここもあなたの国になるかもしれないんだし♡…だけど、ごめんね?ウチのお父さんとお母さん、私が男の人を連れてくるなんて初めてだから、ちょっと動揺しちゃってたみたいで?」いやいや、さすがにスフィンクスみたいなゴツい顔のお父さんに『キミは、五千年の歴史を背負うエジプト王朝の一人娘と付き合うというコトの意味を、きちんと理解しとるのかね?』と凄まれたときは冷汗モノだったけど、にっこり笑顔の柔和なお母さんが『あらあら、彼氏クン脅かしちゃダメじゃない?あなただって、元は婿養子でしょ♡』って、お父さんの後頭部はり倒して大理石のテーブル叩き割ってくれたから、緊張感もほぐれてアットホームな雰囲気になったしね。ラ「まあ、元々エジプト王朝は先祖代々、母系相続だからね。おじいちゃんの王位をウチのお母さんが継いで、双子の妹である叔母さん…アルのお母さんが、マケドニア王家に嫁いだのよ。だから、私が子供を産めば、その子がファラオの座に就く。そうやって、五千年もの間、血筋を伝えてきたの」ああ、アルちゃんのお母さんか。最初、なんであんなところに鏡が?と思ってたら、生きてる人間だったんで驚いたよ。ちょくちょく実家に顔出してるみたいなコト言ってたけど…たぶん俺の品定めコミだったんだろうなー?さんざん小〇生の娘さんハメ倒してるワケだし?でも、話には聞いてたけど…ラムちゃんのお母さんとアルちゃんのお母さん、双子の姉妹とはいえホントに瓜二つだったよなー。黒陛下と白陛下も双子だけど、それでもなんとか見分けくらいはつく(バストサイズの違いだとは口が裂けても言えない)もんなのに?ラ「まあ、ウチのお母さんとアルのお母さん、双子どころかクローン人間レベルでそっくりだからね。指紋・声紋・網膜班までまったく同じだから、鑑識ですら別人と判定できなかったらしいわ」おいおいおい(汗)ア「うん、マジなハナシ、二人してナイショでこっそり入れ替わって、スワッピングとかして遊んでるんじゃないか?ともっぱらのウワサでさ?そう考えると、いったい自分がどっちのママから生まれたのか?怖くなってきちゃうよね~」ラ「あの二人を、ちゃんと正確に見極められるのは…この世でただ一人、実の父親であるおじいちゃんだけだものねえ?死んだおばあちゃんでさえ、自分のお腹を痛めた娘なのに、しょっちゅう間違えてたくらいだもの」おいおいおい。ソレはソレでどうなんですか、天国のおばあちゃん?(汗)