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花の妙高型

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    2020 / 07 / 18
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足「よーし!よしよしっ!みなぎってきたわーっ!!やっと私たちも出撃できるわよーっ!?」那「ああ、輸送作戦で多少もたついているが、じき我ら妙高型の出番が来る。なにやら提督は空爆をアテにしているようだが、結局のところ、勝負を決するのは夜戦だ!!敵艦隊撃滅に下手な小細工など無用!夜戦に持ち込み!連撃で殴る!三式弾を積んだ我ら妙高型は、無敵だ!!月に一度の沖ノ島沖だけでは、腕がなまって仕方がない!!」足「それでも出番があるだけマシでしょ?私なんか、第五戦隊任務お留守番なのよっ!?暇を持て余しちゃって、出会い系の合コン行きまくりなんだからっ!!」那「そう愚痴るな。暇を持て余しているのは、こちらも同じだ。なにしろ、暇にまかせて酒蔵めぐりばかりしていたからな。もう上信越のめぼしい大吟醸は、あらかた飲み尽くしてしまった。あとは東北か北陸にでも足を延ばすしかないが、そうなると、いざ緊急時に帰隊が間に合わん恐れもあるからな…」羽「えっと、えっと…それって、余暇の使い道としてはどうなのかな?もうちょっとなにか、世のため人のために役立つようなこととか?」足「はいはい、あんたは資格取るのが趣味だもんねえ?調理師、保育士、公認会計士…とても重巡とは思えないほどマメな妹だわ」羽「あ、うん、今度は中小企業診断士も取ろうと思って。いつか平和になって艦娘を退役したら、優しい旦那様と幸せな家庭を持ちたいけど、外にお勤めに出てたら炊事・掃除・洗濯とかできないし、在宅でもお仕事のできる資格をいろいろ取っておきたくて…」足「なによ?ハナから共稼ぎ前提なの?恩給だって出るのに、都内に一戸建てでも建てるつもり?」羽「え?違うよ?だって働くの、私だもん。妙高姉さんにね、言われたの『殿方を養うのは女の甲斐性です。くれぐれも旦那様に不自由をさせてはいけませんよ?』って」足「…ねえ、なっちゃん?なんか私、妙高姉さんが毎回毎回結婚詐欺に引っかかる理由…分かっちゃった気がする」那「うむ。だが足柄、それは…言わぬが花というものだぞ?」