サイトロゴ
投稿者コメント
expand_more
黒「さて、バレンタインまで残り一週間を切ったワケだけど…鎮守府のほうはどう、グラーフ?」グ「うむ。所属艦艇430隻、皆、アトミラールへの手作りチョコレート作製にいそしんでいる。リシュリューやアーク・ロイヤルといったガチレズ艦までも、親愛の情の証と称していそいそエプロン姿になる始末だ。もっとも、おかげで提督執務室は臨時チョコレートキッチンと化して『男子入室禁止』の札が堂々と貼り出され、やむなくアトミラールも甘味処間宮の片隅のテーブルで執務している有様だがな。『コーヒー一杯で何時間もねばらないで下さい!』と、伊良湖も困り果てていた」黒「なるほどねえ。コッチは、あたしとお姉ちゃんと、おばあちゃんにママに永楽おばさん。ベイちゃんとセンちゃんと妹のイクちゃん。ラムのやつとアルちゃんと、あとレオンちゃんとリン。BBちゃんもいるし…え~と、しめて13個ってとこか。それで、カルデアのほうは?」ネ「マスターと契約を交わし召喚された女性英霊115騎、いずれ劣らぬ一騎当千の名だたるサーヴァントだ。その手作りチョコの威力たるや、凡百の手作りチョコの比ではない。まさしく、宝具クラスと言えよう。なにしろ、アストルフォやデオンなどの男の娘サーヴァントですら、おのが性別もかえりみずチョコ作りに精を出しているほどだ」黒「う~ん。となると、おおよそ五百個強のチョコの山、かあ…」グ「ああ、常識的に考えて…成人男性の糖分摂取許容量をはるかに超えている。糖尿確定だ。なにしろ100キロにおよぶ大量のチョコレートだからな。無論、ある程度の期間…数週間なり数ヶ月なりをかければ消費できない量ではないが、生クリームや生チョコレートを使用している以上、賞味期限はもって48時間。アトミラールには、可及的速やかに完食してもらわねば困る。第一、日数が経って味の落ちたチョコレートを食べられては、女の沽券にかかわる!」ネ「その問題に関しては、カルデアでも議論となった。一部の科学系サーヴァントからは『いっそ全部まとめて中性子星レベルまで超高密度に圧縮し、一口サイズにして食べてもらえばどうか?』という提案もなされたが、それではマスターの胃袋の中で重力崩壊を起こしてマイクロブラックホール化する恐れがあると、却下された。そもそも、他の女のチョコといっしょくたにされるなど、女としてのプライドが許さん!」黒「…はあ。まったく、どうしたモンかしらねえ?チョコは食べてもらいたい、でも命までは取りたくない。恋する乙女の悩みは尽きないわ(溜め息)」ラ「ふっふっふ、お困りのようね皆さん?そんな困ったときこそ、エジプト大魔術の出番!さあ、物理法則をねじ曲げるお時間よ♡」グ「秘書艦、こちらの…見るからに怪しい、褐色で半裸のエジプト女性は何者だ?」黒「あー、その、なんて言うか…ごめん。コイツ、幼稚園の頃から腐れ縁の親友…ううん、悪友なのよ」グ「そうか。友人は選んだほうが良いぞ、秘書艦…」ネ「ふむ。見たところ、ニトクリスやオジマンディアスの係累のようだが…だとすれば、まっとうな輩ではあるまいな。何やら、妙案があるとでも申すのか?」ラ「ええ、あなたたちは常識に縛られているわ。食べたチョコを通常の消化器官で分解するという、つまらない常識に、ね。インシュリンなんかに頼らなくても、もしも食べたチョコがそのままなんらかのエネルギーに転換されるとすれば、糖分摂取許容量そのものが無意味になるわ。そして、私は、ソレを可能にする術式の開発に成功したのよ!ふっふっふ、クロウリー賞ものの大発明だわ♡」グ「待ってくれ!魔術の類には詳しくないが、いくら消化器官をいじったところでエネルギー保存則までは変わらない。その転換された莫大なチョコレートエネルギーは、とうてい人体が耐えうるモノではないぞ!?」ラ「ソレよ。五百個以上の本命チョコが生み出す、核爆発にも匹敵する莫大な乙女心エネルギー。普通のジョギングとかスクワットで消費しきれる熱量ではないわ。だけど、そのすべてが…ザーメンの生成と腰の耐久前後運動に費やされる、としたら?」黒・グ・ネ「な、なんだってえーっ!?(AA略)」ラ「お分かりのようね。そう、この術式は、すべてのチョコに込められた恋する乙女の想いを、ダイレクトに精力に転換するわ。つまり、チョコを食べれば食べるほど、彼氏さんは臨界寸前の玉袋を抱えたセックスマシーンと化すのよ!そのはちきれんばかりのザーメンは、ホワイトデーを待たずして、女の子たちに還元される♡ね?完璧な再生エネルギー循環システムでしょう♡」グ「ブンダバー!素晴らしいぞ!さすがは秘書艦の親友だ!!」ネ「うむ!うむ!余は賞讃を禁じえん!!改めてエジプトの叡智に深く敬服するぞ!!」きゃっきゃ、うふふ♡×4・・・・・・・・・・・・・・・・・…う、ううっ!?なんだろ?いきなりゾクッと寒気が?間「あらあら、お風邪ですか?まだまだ寒い日が続きます。お体にはお気をつけ下さいね、提督さん?」