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委員長の本気求愛ダンス

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    2026 / 04 / 02
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春はあけぼのそんな優雅なことを考える余裕は俺の人生にはなかった。\n時は3026年の春、空は厚い排気ガスと遺伝子改造の結果従来の10000倍の花粉を生み出すようになったバイオ杉の花粉で覆われ太陽の光さえ届かない。「ちっ!」安価な簡易ガスマスクの中で舌打ちした。空腹をしのぐ為訪れたネオ山岡家が昨今のメディア露出のせいか長蛇の列だったからだ。かつてはサイバネティック土方や脱法ホストなどが心を癒すために訪れていた場所がドーパミン中毒の女子供に占拠されている光景は空腹のイラつきもあり腹立たしいものだ。限られた昼休みの時間ではあの列に並ぶことは出来ない。俺は仕方なくコンビニ飯で済ますことに決めた。\n会社の前にあるサークルKサンクスへ向かっていると「助けてください!!」謎の少女が俺に駆け寄って来た。このご時世には珍しいクラシカルな猫耳アフリカンスタイルである。\n咄嗟に彼女を背中側に庇うと後からサメ型ドローンが三機も現れた。一体一体がアフリカゾウ並みの戦闘力を誇る最新鋭の攻撃ドローンである。「しかたねーなぁ!!」俺は尻に隠していたEMPグレネードを投げつけると少女の手を取って路地裏へと駆けだした。あそこにはアントニオじいさんの店がある、そこまでいけば大丈夫だろう。まさかここからスペース侍とアニマルドローン教団、殺戮暴走AIとの狂乱の日々になるとはこの時思いもしなかった。