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ハロウィンの夜

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    2018 / 10 / 26
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今年もハロウィンの季節がやってきた。ウチは地域社会に開かれた親しみのある帝室がモットーなので、毎年ハロウィンともなると近所の子供たちが押しかけてきて、ちょっとした戦場と化す。白陛下は後から後から追いつかないほど大量のお菓子作りでキッチンに缶詰になり、母后陛下は毎年恒例のジェイソンに扮してチェーンソーで子供たちを追いまわすのに大忙し。おのずとお菓子を配るのは黒陛下の役目になるわけだが、なかなか一人でさばききれる数ではない。だが、今年は心強い援軍がいる。ア「これめっちゃカボチャ臭いー!しかもなんか内側べとべとするー!せっかくトリートメントしたのに台無しじゃん、もうっ!!」アルちゃんが、大きなジャック・オ・ランタンのカボチャを被せられて、文句ぶーぶーだ。そりゃまあ、リアリティにこだわって本物のカボチャくり抜いたしなあ。おかげで当分カボチャ料理には困らない。でも、そのカボチャ、可愛らしくてアルちゃんによく似合ってるよ?ア「え?…そ、そう?ま、お兄ちゃんがそう言うんなら、我慢してあげなくも…ないかな♡」黒「はいはい、そこ!カボチャ被ってポポポ♡とかしてない!さっさと配らないと終わんないわよ!!」同じくカボチャを被った黒陛下が、空になったバスケットのお菓子を補充しに戻ってきた。黒「と、ところでさ…あたしにも、なんかその、一言ないわけ?似合ってるとか…ソレ系の?」カボチャ被って頬赤らめて、〇学生と張り合う皇帝陛下。ああもう!なんかもう!可愛いなあっ!!黒陛下もよくお似合いですよ。カボチャといっしょに食べちゃいたいくらい、とっても美味しそうです。黒「…や、やだもうっ!こ、子供が見てるじゃないっ…♡」ア「ほらほらっ!さっさとお菓子配るんでしょ、お菓子!!…あ、こら!ケツ触んなクソガキ!!指入れてんじゃねえ!ブッ殺すぞっ!?」ううむ、アルちゃんが恐怖のカボチャ大王と化している。やっぱりハロウィンはこうでないとな。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんとか今年も無事にハロウィンを乗りきり、白陛下も母后陛下もアルちゃんも、疲れきってソファでうつらうつら船を漕いでいる。黒「お疲れ様、今年も楽しいハロウィンだったわね」ええ、黒陛下もお疲れ様でした。子供たちも大喜びでしたよ、白陛下の手作りお菓子は絶品ですしね。黒「…え、えと、それなんだけど。あたしまだ、あんたにお菓子…あげてないじゃない?でも、お姉ちゃんのお菓子もう残ってないし…『トリック・オア・トリート!お菓子くれなきゃイタズラするぞ!』って例のヤツ。あんたは…お菓子、欲しい?それとも…」黒陛下にとっては精一杯の誘惑、なんだろうなあ。自分で言ってて自分で真っ赤になるところが、実に黒陛下らしい。黒「…イ・タ・ズ・ラ、してくれる?」ああもう!なんかもう!俺の黒陛下可愛すぎるぞ、こんちくしょおおおぉっ!!(寝たフリ、寝たフリ、見なかったフリ…)×3。